2009年05月20日

うまい蕎麦

新潟県小千谷市(おぢやし)には、ちょっと他では見られないお蕎麦があります。

食べたいと思いつつ、お店ではひとりでなかなか注文できないんです。

なぜかって?

一人では食べきれないんです。

ひとつ頼むと大体3〜4人前の量がきます。
数人で囲んで食べるお蕎麦で、『へぎそば』と言います。

『へぎ』というのは、この地方独特の言葉で、板を薄く剥いだものを言います。檜のへぎで折敷を作り、大体横45cm縦30cmくらいの角盆の中に、一口サイズに分けたお蕎麦を30個ほど並べたおそばです。

盛り付け方だけではなく、そばの打ち方も独特です。
つなぎには布海苔(ふのり)を使い、この地の水とあいまってとてもコシの強い、そしてさわやかなのどごしのそばです。

へぎそば、通信販売、

一度お土産に買っておいたへぎそばを、日差しのキツイ夏の日の公園バーベキューに持ち込みました。

いつもどおりみんなでビールと肉・肉・ニクと、シコタマ脂をおなかに仕込んだあと、デカイ鍋で一気に20人前ぐらいゆではじめました。

集まったみんなは、「えっ!? まだ食べるの?」「私はもういいよ!」と怪訝な、そして迷惑そうなまなざしを私に向けてきました。

「まあ、そう言わずに一口でいいから口に入れてみて!お願い!」
とお願いしながら、でっかいザルに氷をかけて出しました。

すると、
「えっ?なにこれっ!うまい!」
「スッと入る!!?」
「なにか海に来たカンジ!」

結局、12人でキッチリ食べてしまって、「追加は?」と聞いてくるものまでいました。

バーベキューメニューで久々のヒットを飛ばした快感とともに、私の脳裏には、むかし小学生のころ、山いなかの河原で食べたおばあちゃんのこねた蕎麦と、照りつける日差しとさわやかな風を思い出し、一人泣きそうになっていました。

小千谷そば へぎそば 角屋
posted by ノブにー at 19:52| Comment(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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